年齢を重ねるにつれて気になりはじめる目のトラブル、その中でも特に多いのが白内障です。「老化現象だから仕方ない」と諦めていませんか？実は白内障の進行には、私たちの日常生活が密接に関わっていることをご存知でしょうか。

白内障とは、目の水晶体が濁ってしまう病気です。初期症状は「かすみ目」や「まぶしさの増加」などで、進行すると視力低下や色の識別が難しくなります。従来は高齢者に多い病気と考えられてきましたが、最近では40代から発症するケースも増えています。

では、白内障の隠された原因とは何でしょうか。まず挙げられるのが紫外線です。長時間の紫外線暴露は水晶体のタンパク質を変性させ、濁りを促進します。次に生活習慣の乱れ。特に喫煙は白内障リスクを約2倍に高めるという研究結果があります。また、糖尿病や高血圧などの生活習慣病も白内障の進行を早める要因です。

さらに見逃せないのが栄養バランスの偏り。抗酸化物質が不足すると、体内の活性酸素が増加し、水晶体へのダメージが蓄積します。そして意外と知られていないのがブルーライトの影響です。スマートフォンやパソコンから発せられるブルーライトも白内障のリスク因子として注目されています。

では、白内障の予防や進行を遅らせるために今すぐできる対策を7つご紹介します。

1. 紫外線対策を徹底する
外出時はUVカットサングラスや帽子を活用しましょう。紫外線から目を守ることは白内障予防の基本です。

2. 禁煙する
喫煙は様々な健康リスクがありますが、目の健康にも悪影響を及ぼします。禁煙は白内障予防にも効果的です。

3. 抗酸化物質を含む食品を意識的に摂る
ビタミンCやビタミンE、ルテインなどを多く含む野菜や果物を積極的に食べましょう。特に緑黄色野菜やブルーベリーなどのベリー類がおすすめです。

4. ブルーライト対策をする
ブルーライトカットメガネを使用したり、デバイスの使用時間を制限したりすることで、目への負担を軽減できます。

5. 定期的な目の検診を受ける
早期発見・早期治療が重要です。40代以降は年に一度は眼科検診を受けることをおすすめします。

6. 適度な運動を心がける
適度な運動は血流を改善し、目の健康維持に役立ちます。激しい運動よりもウォーキングなどの軽い運動が効果的です。

7. 漢方の知恵を活かす
東洋医学では目の健康は肝臓と密接に関係していると考えられています。肝機能を高める漢方薬や、目の疲れを和らげる漢方薬を専門家に相談して取り入れるのも一つの方法です。

白内障は完全に予防することは難しいですが、これらの対策を日常に取り入れることで進行を遅らせることが可能です。目の健康は全身の健康と密接に関わっています。早速できることから始めてみませんか？