目の健康を脅かす白内障は、加齢とともに誰もが気にかける眼疾患です。水晶体が濁り、視界がかすんだり、ぼやけたりすることで日常生活に支障をきたします。白内障の進行は避けられないと諦めている方も多いかもしれませんが、実は私たちの日々の生活習慣が白内障の発症や進行に大きく関わっていることをご存知でしょうか。

白内障の主な原因は加齢によるものですが、紫外線の過剰な曝露、喫煙、糖尿病などの生活習慣病、栄養バランスの偏りなども発症リスクを高めるとされています。つまり、生活習慣を見直すことで白内障の予防や進行を遅らせることができる可能性があるのです。

それでは、白内障対策として効果的な7つの生活習慣改善法をご紹介します。

1. 紫外線対策を徹底する：サングラスや帽子で目を守りましょう。紫外線は水晶体にダメージを与え、白内障のリスクを高めます。

2. 禁煙を心がける：喫煙は白内障の発症リスクを約3倍に高めるという研究結果もあります。タバコに含まれる有害物質が目の組織を酸化させてしまうためです。

3. バランスの良い食事を摂る：抗酸化作用のあるビタミンC、E、ルテインなどを多く含む野菜や果物を積極的に摂りましょう。特に緑黄色野菜はおすすめです。

4. 血糖値の管理：糖尿病は白内障のリスク因子です。適切な血糖コントロールを心がけましょう。

5. 適度な運動習慣：全身の血流を促進し、目の健康にも良い影響を与えます。ウォーキングなど無理のない運動を続けましょう。

6. 目の休息を十分に：スマートフォンやパソコンの長時間使用は目に大きな負担をかけます。定期的に目を休ませ、遠くを見る習慣をつけましょう。

7. 漢方による体質改善：東洋医学の考え方では、肝や腎の機能が目の健康と密接に関わっています。体質に合わせた漢方薬で内側からのケアも効果的です。

漢方医学では、目は「肝」の状態を映す窓とされ、肝の血が目を潤すと考えられています。また腎の精気も目の機能と深く関わっています。肝腎を養う漢方薬を取り入れることで、目の健康維持をサポートすることができるでしょう。

白内障は早期発見・早期治療が大切です。定期的な眼科検診も忘れずに受けましょう。40歳を過ぎたら年に一度は眼科を受診することをお勧めします。

生活習慣の見直しと適切なケアによって、白内障の進行を遅らせ、クリアな視界を長く保つことができます。今日から始められる対策を取り入れて、目の健康を守りましょう。