緑内障は日本人の中途失明原因の第一位と言われる深刻な眼疾患です。特に怖いのは、初期段階ではほとんど自覚症状がなく、気づいた時には視野が大きく損なわれていることも少なくありません。

「目が疲れるのは単なる加齢」「少しぼやけて見えるのは老眼の始まり」と軽く考えていませんか？実はそれが緑内障の初期サインかもしれません。

東洋医学の観点からも、目の健康は全身の健康状態と密接に関わっていると考えられています。漢方では目の症状を改善するために、肝機能をサポートする処方が用いられることもあります。

本日の記事では、見逃しがちな緑内障の初期症状から、眼科医が警告するポイント、そして自分でできる早期発見のためのチェック方法をご紹介します。

目は一度失った機能を取り戻すことが難しい大切な感覚器官です。この記事が皆さまの眼の健康維持にお役立ていただければ幸いです。

1. 「緑内障の初期症状、見逃しがちな5つのサイン」

緑内障は日本人の中途失明原因の第一位となっている眼の病気です。怖いのは、初期症状がほとんどなく、気づいたときには視野の一部が失われていることが多い点。早期発見・早期治療が大切な疾患なので、subtle（微妙）な変化にも注意が必要です。今回は見逃しがちな緑内障の初期サインを5つご紹介します。

まず一つ目は「視界の端がぼやける」現象です。緑内障は周辺視野から徐々に欠けていくため、正面を見る中心視力は長く保たれます。読書や運転中に、以前より視界の端が見えにくくなったと感じたら要注意です。

二つ目は「暗いところでの見えにくさ」。薄暗い場所や夜間に、急に視界が悪くなったと感じることがあります。特に階段の昇り降りが怖くなったり、夜間の運転に不安を感じるようになったりした場合は、緑内障の可能性を疑いましょう。

三つ目は「光のまぶしさの増加」です。特に夜間のヘッドライトなどがまぶしく感じるようになったり、光の周りにハロー（輪）が見えるようになったりすることがあります。これは眼圧上昇の兆候かもしれません。

四つ目は「眼の疲れや痛み」。長時間のPC作業や読書で、以前より眼が疲れやすくなった、頭痛や眼の奥に鈍い痛みを感じるようになったという場合は注意が必要です。急性緑内障発作の前兆として現れることがあります。

最後に「虹視症」です。物の周りに虹のような色がついて見える現象で、特に電灯や明るい光源の周りに現れやすいです。これは角膜に水分がたまる「角膜浮腫」のサインで、緑内障に関連していることがあります。

これらの症状がひとつでもあれば、早めに眼科を受診することをお勧めします。40歳を過ぎたら、症状がなくても定期的な眼科検診で眼圧測定や眼底検査を受けることが大切です。緑内障は早期発見すれば、視力低下を最小限に抑えられる病気なのです。

2. 「眼科医が警告する緑内障の初期症状とその対処法」

緑内障は「沈黙の視力泥棒」と呼ばれるほど、初期症状に気づきにくい眼の病気です。日本における中途失明原因の第一位であり、約40歳以上の20人に1人が発症しているとされています。特に怖いのは、一度失われた視野は二度と戻らないという点。早期発見と適切な治療が非常に重要になります。

緑内障の代表的な初期症状は「視野欠損」です。しかし多くの場合、両目で見ている時や脳が補正するため、自覚しにくいのが特徴です。よく見られる症状として、周辺視野がぼやける、視界の一部に暗点(見えない部分)ができる、階段の段差が分かりにくい、などがあります。

また「眼圧上昇」による症状も注意が必要です。目の疲れやかすみ、頭痛、眼精疲労などが続く場合は緑内障の可能性があります。特に夕方から夜にかけて悪化する傾向があるため、「夕方になると目が疲れる」という方は要注意です。
緑内障は早期発見できれば、点眼薬による治療で進行を抑えられるケースが多いからです。

緑内障の発症リスクを高める要因としては、家族歴、高度近視、糖尿病、高血圧などが挙げられます。これらに該当する方は特に注意が必要です。慶應義塾大学病院の眼科医・芝大介医師は「スマートフォンやパソコン使用による眼精疲労と緑内障は直接的な関連性は証明されていないものの、長時間の使用は目の血流低下を招く可能性がある」と指摘しています。

対処法としては、まず定期的な眼科検診を受けることが最も重要です。一般的に1〜2年に一度の検診が推奨されています。また日常生活では、適度な運動で血流を改善する、喫煙を避ける、十分な睡眠をとる、などが予防に効果的です。

緑内障は早期発見・早期治療が何よりも大切な疾患です。「最近、夜間の運転で対向車のライトがまぶしく感じる」「本を読むとき行を飛ばしてしまう」といった些細な変化にも注意を払い、気になる症状があれば迷わず眼科を受診しましょう。視力は一度失うと取り戻せない大切な感覚です。定期検診を生活習慣の一部として取り入れることが、あなたの目を守る最良の方法なのです。

3. 「自覚症状がない危険性！緑内障の早期発見のためのチェックリスト」

緑内障の最も恐ろしい特徴は、初期段階ではほとんど自覚症状がないことです。多くの患者さんは、視野が著しく狭くなるまで気づかないケースがほとんど。この「沈黙の視力泥棒」と呼ばれる疾患を早期に発見するには、定期的な眼科検診が不可欠です。

緑内障の早期発見のためのセルフチェックリストをご紹介します。以下の項目に該当する方は、眼科専門医による検査をお勧めします。

・40歳以上である
・家族に緑内障患者がいる
・強度の近視がある
・目の疲れや頭痛が頻繁にある
・夜間の運転で対向車のライトがまぶしく感じる
・暗い場所での視界の悪さを感じる
・視野の端が見えにくいと感じることがある
・高血圧や糖尿病などの持病がある

特に注意すべきは周辺視野の変化です。中心視力は比較的後期まで保たれるため、新聞や本が読めるからといって安心はできません。階段を踏み外しやすくなった、人とぶつかることが増えたといった日常生活での変化も、緑内障による視野欠損のサインかもしれません。

日本人の40歳以上の約5%が緑内障に罹患しているとも言われています。そのうち約90%が未診断という驚くべき数字も。早期発見されれば適切な治療で視野障害の進行を遅らせることが可能です。

緑内障検査は短時間で済み、痛みもありません。眼圧測定、眼底検査、視野検査などを組み合わせて総合的に診断されます。年に一度の定期検診を習慣にして、大切な視力を守りましょう。視力は一度失うと取り戻せません。症状が現れてからでは遅いのです。